製品情報

工業用銅めっき(ピロリン酸浴)

シアン化物を使用しない、弱アルカリ性の銅めっき浴です。 毒性のあるシアン浴と、酸性の硫酸銅浴の中間的な性質を持ちますが、特に「均一電着性(つきまわり)」と「皮膜の緻密さ」において優れた性能を発揮します。 環境への負荷が少なく、かつ複雑な形状の製品に対しても均一な厚みで成膜できるため、精密部品や特殊な産業機器への適用に適しています。

工業用銅めっき(ピロリン酸浴)

特長

・卓越した均一電着性 電気の流れにくい袋穴の内部や、複雑な凹凸がある形状に対しても、均一な厚さでめっきを析出させる能力(つきまわり性)が極めて高くなっています。

・環境に優しい非シアン浴 毒性のあるシアン化合物を含まないため、排水処理などの環境負荷が低く、安全性の高いめっき処理です。

・緻密で滑らかな皮膜 結晶組織が微細で緻密なため、ピンホールが少なく、耐食性に優れた皮膜が得られます。また、平滑性にも優れています。

・素材への攻撃性が低い 中性~弱アルカリ性の浴であるため、素地を腐食させにくく、アルミニウムや亜鉛ダイカストなどの両性金属へのめっきにも適しています。

ポイント

シアン浴に匹敵する「つきまわり」の良さを持ちながら、毒性がないことが最大の利点です。 物理的・化学的に安定した緻密な銅皮膜が必要な場合や、深い穴や複雑な形状を持つ製品への厚付けめっき、電気鋳造(電鋳)用としても利用されています。 また、浸炭防止(防炭)能力も有しています。

採用事例

加速器空洞内面(高導電率・高純度が求められる理化学機器)

鉄道車両部品

複雑形状部品への防錆・機能めっき

最大施工可能寸法

ロール以外への施工可能寸法については、形状により異なりますのでお問い合わせ下さい。
内面へのめっきも可能です。

物性、比較データ

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